和紙を未来へつなぐ
原料栽培〈みつまた〉
みつまたの挿し木をしました。
今回は、安部榮四郎記念館近くのお宅で栽培されているものを採取させていだきました。
栽培もしていきますが、こうして今まで植えられていたものも、大切に使わせて頂いています。
みつまた栽培も、3年目になりました。
他の植物と違い、3〜5年経った枝の方が定着率がいい。
葉のついていた節目の多いもの。
葉は全部落とす。
などなど。
私達も、少しずつノウハウを習得し、成長してきました。
苗を販売出来るようになりたい!というのが、最近の目標です。
全国的には、“楮”を原料として使われる事が多いのですが、出雲民藝紙は、みつまたが原料の紙が多いです。
地元産のみつまたの和紙は、艶やかさ、なめらかさ、あたたかさが、海外産の原料とは、まるっきり違います。
地元産の原料の確保というのが、これから先どうしても必要となってきます。
原料として使えるようになるまでには、皮を剥いだり、表皮を取り除いたりする工程があります。
和紙を未来へつないでいくためには栽培はもちろん、こうした原料になるまでの工程での人材の確保も大きな課題です。
今年も、みんなでその工程を体験するプログラムなども企画予定です。
ぜひ、多くの方に興味を持って頂いたり、活動に参加して頂けたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。